昨日書いた記事『「キレる子供」は親がつくる(1)』を読んだ人から、質問があった。
「砂糖をとりすぎると低血糖になるというのは、『血糖値が上がる』の間違いじゃないの?」というもの。
たしかに、糖分をとると血糖値は上昇する。
だが、砂糖の大量摂取が恒常的な習慣となると、逆に平均的な血糖値が下がり、いわゆる低血糖症となるのだ。
更に書くと、血中のブドウ糖が増えると、糖尿病の危険を避けるために、インスリンが分泌されて、血糖値を下げるのだが、それが下がりすぎる状態になってしまうのだ。
低血糖症の症状としては、神経過敏、怒りやすい、鬱、わけのわからない不安、精神的混乱、非社交的・反社会的、発作的に泣く、集中力欠如などがある。
(『その食事ではキレる子になる』、鈴木雅子、河出書房新社より)
ちなみに、上記で参考にした本は病態栄養学を専攻する医学博士による著作だ。
その食事ではキレる子になる―心と脳はこんなに食べ物に影響される (KAWADE夢新書)
- 作者: 鈴木雅子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 新書
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子供らを加害者に、被害者にしないために、親としてすべきこと
それは、子供を異常な人間にしないために「食」を改善すること。
「子供らを加害者に」で思い出したのは、ミスチルの『タガタメ』が某食品企業のCMで使われていることに、非常に違和感を覚えた理由。
ずっと前に、このブログで書いた覚えがある。
それは、そのメーカーが「キレる子供」を作り出す「主犯格」の一つであるカップ麺を世界で初めて開発した企業であるということだ。
子供らを加害者に、被害者にしないためにと歌う曲をCMとして流す企業が、実は子供たちを加害者にする要因の一つとなるような食品を作っている。
そして、皮肉なことに、それが世界中に広まってしまった。
世界中に「不健康の素」をばら撒いているようなものだ。
それで思い出したのは、インドネシア・ジャワ島滞在中に、日本の某大企業の製品である化学調味料「○の素」が、向こうでは頻繁に利用されているということ。
日本では、さすがに大量摂取は健康に良くないことが国民の間で知られてきて、使われなくなってきたというのに。
そのような知識に乏しい人々は、そんなことを知らずに使っている。
特に向こうの中華料理店では、それが大量に使われていて、人間の精神状態に悪影響を与えているということで問題になっているのだ。
低血糖症の人間でタチが悪いのは、自分が低血糖症であることの自覚がない場合が多いこと。
私の場合も、いままで何度か、身近にいる人々(特に女性)に、その人が低血糖症だということを指摘したことがある。
だが、そのすべての場合において、「自分は違う」というような言葉が返ってきた。
本当に無自覚である場合もあるだろうが、低血糖症であることを「認めたくない」というケースもあるのではないか。
書きたいことは山ほどある。
だからこそ、本を書く必要性を感じている。
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