食健三昧 - ノンフィクションライターの百瀬直也が「食」と「健康」を探求するブログ

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【食品害】人間の心身を狂わせるもの~低血糖症・砂糖・薬の恐ろしさ

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この記事は、人間が生きていくにあたって非常に本質的なことを扱っている。
なので、多くの人々に目を通してもらいたい。
かなり長文になってしまった。
忙しい人が多いだろうから、まず手短に要約を書いておく。


人間は、食べるものによってかなり心の状態が左右される生き物だ。
これだけ科学が発達した時代でも、心が病んでいる人々の数が後をたたない。
これは、どういうことだろうか。
私に言わせれば、まず食べるものが良くないのだ。


「心が病んでいないから自分には関係ない」と思う人もいるかもしれない。
そう思ってこの記事を読むのをやめる前に、もう少し先まで読んでいただきたい。
自分が心の病をもっていることを自覚している人は、まだ良いかもしれない。
実際は、自覚さえしていない人が多いのではないか。


人間の心身の健康にとって、肉食の過多もかなり良くないが、それ以上の「悪者」がいる。
それは、砂糖だ。
そして、精製された食物(特にデンプン)も良くない。
これらを過剰に摂取すると、心の状態が不安定になってくる。
また、カフェイン、アルコール、ある種の薬への依存によっても、心の病になるかもしれない。

低血糖症

砂糖を取りすぎると、低血糖症の症状が現れる。
これが、人間の心や体を狂わせる諸悪の根源のひとつなのだ。
低血糖症になると、うつ病、気分の落ち込み、キレる、怒りっぽい、感情が不安定になる、家庭内/校内暴力、「じさつ」なども引き起こす。


また、原因のない不安感、異常な疲労感、朝起きるのがつらい、めまい、もの忘れが激しい、睡眠障害、頭痛なども、低血糖症の症状だ。
また、自律神経失調、パニック障害パニック発作などとも診断されたりする。


日本人の多くは、砂糖という「ドラッグ」に侵されている。
ある本によれば、日本人の7割以上が低血糖症になっているという。
この数字がどれほどの根拠があるかわからないが、周囲の人々を見て感覚的にいうと、3人に1人ぐらいはなってしまっているかもしれない。


砂糖漬け社会のアメリカ人は、もっと多いかもしれない。
特に、女性、なかでも若い女性のほとんど、そして若い人々の多くが、低血糖症によって自分の心の状態が左右されているように思う。


低血糖症の人たちの多くは、そのことに自覚がない。
いくら説明しても、自分は違うみたいな態度を取る人がとても多い。
まるで、自分がそうであることを認めたくないかのように。


低血糖症になると、どれだけ精神状態を左右されるかは、私自身が身を持ってわかっている。
いま思えば、十代の頃から低血糖症になっていた。
なので、砂糖の恐ろしさを世に訴えずにいられないのだ。


この記事は、砂糖の害だけを説くためのものではない。
アルコール、カフェイン飲料も、砂糖と同様に人間の精神状態を狂わせる麻薬のようなものだ。
また、ビタミンやミネラルなどの栄養素が不足することによっても、心の病は生じる。

砂糖が悪者

この記事を書こうとしたのは、1冊の本を読んだことから始まっている。
『心の病は食事で治す』(生田哲、PHP研究所PHP新書336)


心の病は食事で治す (PHP新書)

心の病は食事で治す (PHP新書)


この本が画期的なのは、科学者が「砂糖の害」を説いていることにある。
多くの科学者や医者たちは、砂糖の害について認めていないのだ。
著者はUCLAなどで学んだ薬学博士で、現在は日本で心のはたらきを物質レベルで解析し、脳と体を最適化する栄養素について研究されている。


この本は、故ライナス・ボーリング博士が提唱した「分子整合精神医学」の入門書として書かれている。
分子整合精神医学とは、薬をできるだけ使わずに天然の物質を利用して心の病を改善するというものだ。


ところで、なぜ砂糖は悪者扱いされないのだろうか。
それは、以下のような理由があるだろう。

  1. 砂糖学者の多くは砂糖メーカーのお抱えである。
  2. 大手出版社は砂糖メーカーや菓子・パンなどのメーカーからの雑誌広告が大きな収入源のため、砂糖について悪いことは書けない。
  3. 医師たちに最新の科学知識が欠けている。

低血糖症がなぜ悪いか

著者によると、脳のはたらきを決定する最大の要因は、摂取する栄養素の種類と量だという。
つまり、人間はどんな食物をどれだけ食べるかによって、心の状態が変わってくるというのだ。
今までの科学ではよくわかっていなかった心の働きが、やっと少しわかってきたというところだろうか。


脳の唯一のエネルギー源は、ブドウ糖グルコース)だ。
だが、ブドウ糖の供給が多すぎると、少なすぎるときとは別の問題が生じる。
血糖値が高くなりすぎることによって、脳梗塞になる危険性が出てくる。
そのため、血糖値を下げるために大量のインスリンがすい臓から放出される。
その結果として、こんどは反対に低血糖になる。


これも脳にとっては危険なので、こんどは副腎からアドレナリンを大量に放出する。
アドレナリンは、よく知られているように、怒りを発生させるホルモンだ。
低血糖症の人が怒りっぽくなったりキレやすくなったり、時には暴力的行動をとることもあるのは、このためだ。


このような血糖値の乱降下によって、心の状態が不安定になる。
イライラ、怒り、心の混乱、眠気、疲労感、うつなどの症状が現れる。
だが、著者によれば、この病気は医師たちにはまったくといって良いほど認知されていないという。
砂糖の害などと言ってみたところで、多くの医師たちには理解してもらないかもしれない。


低血糖の症状は、「ムードスイング(気分の激変)」をもたらす。
これは、甘いものや精製されたデンプンを大量にとることによって、血糖値が急上昇し、前述の乱降下が起きることに原因がある。


うつ病の症状と低血糖症の症状は、共通点が多い。
うつ病は、低血糖症になることによってもたらされることが多いのだ。
米国で行なわれた1200人の低血糖患者に対する調査では、その86%でうつ病が発生していたという。

あなたは低血糖症

この本で紹介している、低血糖症のおもな症状を下記に示す。
この中で、当てはまるものがいくつかある人は、低血糖症を疑った方が良いかもしれない。

  • 朝起きられない、異常な不安感
  • 気分の落ち込み(うつ症状、特に女性に多い)
  • 気分のコントロールがきかない(ムードスイング、テンションの高低が激しい)
  • イライラ、突然の怒り(キレやすい)
  • めまい、ふらつく(急に立ち上がった時など)
  • 悪夢、夢遊病、眠っている間に話す(ビタミンB6が砂糖の代謝で枯渇しセロトニンが脳内で不足するため)
  • 猜疑心(人に対する疑いの心)
  • 睡眠障害(寝つきが悪い、夜中に目覚めて眠れなくなる)
  • 記憶力の低下(数分前のことを忘れるなど→記憶にとって大切なB6が枯渇するため)
  • 決断力がなくなる(優柔不断)
  • 砂糖への渇望(清涼飲料、コーヒーなども含む)
  • 心配ばかりして集中力が低い
  • 不安、恐れ、震え(漠然とした日常への不安感)
  • 寝汗をかく
  • たった一杯の酒でハイになる(一時的に低血糖症状がやわらぐ)
  • 食後や午後の遅く(夕方4時頃)になると眠くなる(ブドウ糖レベルの低下による)
  • その他(頭痛、筋肉痛、胃のむかつき、動機など)


私の場合、上記の17項目中、6つぐらいに当てはまる。
砂糖をやめたいと思っても、家族の協力が得られない場合には、むずかしかったりする。
また、甘いものはもともと好きだから、家にお菓子があったりすると、どうしても食べてしまう。
私のばあいも、これだった。


また、砂糖の害は誰よりもわかっていたつもりだが、自然の甘さならば問題ないだろうという誤った考えをずっと持ってしまっていた。
甘いものということでは、黒砂糖やきび砂糖や果糖なども同様に、低血糖症にとっては良くないのだ。
いまは家族もいなくなって、このような食生活を改善させるには良いチャンスだろう。

薬品の功罪

これだけ自然科学が発達した時代に、なぜこれだけ多くの人々が病で苦しむのだろうか。
それは、とりもなおさず、現代の医学の考え方にどこか根本的な欠点があるからではないか。
病気になったからといって、対症療法的に薬を処方すること自体にも問題があるのだ。


なぜなら、薬品は人間の病気を一時的に良くするかもしれないが、その人間がもっている根本的な問題を解決してはくれない。
それどころか、薬品には非常に重大な問題点がある。


一般的にいえる薬の問題点は、次のようなことだ。

  • 薬品は副作用をもたらす。
  • 長期の使用によって薬が効きにくくなる耐性が発生する。
  • 常用によって依存症になる。
  • 人間の自然治癒力を妨げる。
  • ある薬による副作用を抑えるために、別の薬が必要となる。
  • ある種の薬を服用することによって、脳内の栄養バランスが悪くなり、「心の病」が生じることもあると思われる。


薬というのは、「その場しのぎ」の手段となっていることが多いように思う。
人間にとってもっとも良い「薬」とは、自然の食品だろう。
即効的な効果は望めないが、副作用がなく、別の薬を必要とすることもない。


薬のすべてが良くないと言っているわけではない。
私自身、風邪を引けば医者へ行って抗生物質をもらうこともある。
難病などでは、薬が必須な場合もあるだろう。
薬を服用せずに、代用として自然の食物などで済めば、それに越したことはないということなのだ。
だが、薬がもたらす害については、十分な知識を得ておく必要がある。
少なくとも、薬によって「心の病」にならないように。

薬が「心の病」を作り出す?

いま、線維筋痛症(せんいきんつうしょう)という難病と闘っている友達がいる。
まだ会ったことはないが、mixiで知り合った女性だ。
つい先日まで入院していたが、事情があって今は自宅で療養している。


線維筋痛症とは、全身のあらゆる場所で激しい痛みが発生するという難病だ。
疼痛といって筋肉痛などとは違う痛みで、うずくような痛みらしい。
原因は不明で、治療は今のところ確立されていない。
一般的に中高年の女性で発症率が高い。
人口の約2〜5%が線維筋痛症にかかっているという推定もあるが、医師の知識不足により、その病名で診断されることが少なかったりする。


彼女とは、今年の正月頃に知り合ったばかりだ。
東京からずっと遠くに住んでいるが、毎日のようにメールや電話でやりとりして、病に苦しむ彼女を励ましている。
さいきん急に、一人でいると寂しくなったり不安になったりするという。
自分が自分じゃないみたいと言っている。
だが相談する相手がいなくて、一人で悩んでいた。


昨日電話で話したときに、思うところあって、その心の不安定は薬のせいではないかと言ってみた。
すると、たしかに薬が変わってから、そういう状態になったという。
体内のセロトニンの量を増やす抗うつ薬のようなものを飲んでいるそうだ。
先生に相談してみることを薦めてみた。


薬というのは、たしかにある症状を抑えたりするが、別の問題が発生して、そのために別の薬を服用しなければならなくなったりする。
セロトニンはたしかにうつ病を改善させたりするが、もしかしたら薬の服用によって、別のビタミン・ミネラル・アミノ酸が不足するのかもしれない。
医者と相談しても、そのような知識を持っている人はまだ少ないから、どうだろうか。


彼女はすぐに先生に聞いてみた。
すると、そのような寂しさや不安感は、抗うつ薬が効きすぎるとそうなることもあると言われたそうだ。


心の病を治すはずの薬が、逆にもっとひどい心の病の原因となる場合もあるのだ。
本当に怖ろしいと思う。
抗うつ薬について、生田博士はこう書いている。
「よりすぐれた戦略は、抗うつ薬の代わりにアミノ酸をとることである。その利点は、安価、安全、自然、同じ効果の四つに要約できる。」

サプリメントについて

『心の病は食事で治す』で、疑問に思う部分がある。
それは、サプリメントをとることを薦めているところだ。
サプリメントについても、「有効成分を抽出する」という概念自体に、問題があると思う。
薬品もそうだし、また精製された食品もそうだ。
その点では、サプリメントのたぐいも、とりすぎに注意が必要だ。
ある種の栄養素は、過剰摂取による害があるからだ。


著者は『知らないと危ない!サプリメントの利用法と落とし穴』という本も書いているので、そのへんは理解した上で、薦めているのかもしれない。
たとえば前述の抗うつ薬の代用としてサプリメントを利用するというのならば、私も賛成だ。


一般にアミノ酸は安全だとされるが、ある種の症状があったり、ある種の薬を服用している場合にはサプリメントとして取ってはいけないアミノ酸もある(『心の病は食事で治す』をよく読むこと)。
やはり、自然の食品から栄養素をとるのが最も危険がない安全な方法なのだ。

日本の食べ物は甘すぎる

「私は甘いものが嫌いなんです」という人がいるが、そういう人々でも、じつは砂糖をたくさん摂取していることが多かったりする。
いつも思うのは、日本人の食事は甘すぎるということ。
気がつけば、どんな食品にも砂糖が使われるようになっている。
家や職場でおやつとして食べるための菓子類を選ぶときに、砂糖が入っていないものを買う。


食品のパッケージの裏の成分表を見ると、「こんなものになぜ砂糖を?」と思うようなものにまで砂糖が使用されている。
米菓子や豆菓子のたぐいにも砂糖が使用されている。


よく日本人は、自分たちの嗜好が優れていると思っているようだ。
だが、砂糖という「毒物」に満ちた食物ばかりを食べていて、本当にそう言えるのだろうか。


言ってしまえば、砂糖というのは、食品添加物や不自然な素材ばかりを使っている食品の味を「誤魔化す」ための重要な材料でもあるのだろう。
日本人のほとんどは、それに騙されていることになる。

未精製のデンプンをとる

低血糖症にとっては、砂糖と同様に、精製されていないでんぷんを使った食品も問題となる。
われわれの主食となっている白い米や白い麦を使った食品も、血糖値を急上昇させるからだ。
生田博士は、このような血糖値を急激に上げる食品を「高GI食品」と呼んでいる。
そして、血糖値を安定させるには、血糖値をゆっくりと上昇させる「低GI食品」を多くとることだという。


たとえば、同じ米でも、白米ご飯のGI値が72であるのに対して、玄米ご飯は55という低GI食品になっている。
同様に、精製白パンのGI値は70で、ライ麦パンは55だ。
このGI値というのは、ブドウ糖を100にした場合の相対的な値のようだ。


『心の病は食事で治す』では、高GI食品・中GI食品・低GI食品のそれぞれの一覧表が載っている。
われわれが良く口にする高GI食品としては、もち(85)、うどん(85)、ハチミツ(90)などがある。
また、低GI食品としては、野菜類・キノコ・海藻(15以下)、大豆(15)、牛乳(30)、ヨーグルト(25)、鶏卵(30)、サツマイモ(54)などがある。
意外にも、スパゲッティが41、アイスクリームが50で、低GI食品に入っている。
食物繊維や脂肪が多いものが、結果的に低GI食品とみなされるのかもしれない。


こうして見ると、いわゆる「消化に良いもの」がGI値という点では良くないものだということになる。
毎日食べるご飯は、もちろん白米よりも雑穀米や玄米が良いだろう。
うちでは、以前に胚芽精米が美味しくないといって嫌がっていた母が、自主的に白米に黒米・ヒエ・麦などの雑穀を混ぜるようになった。
年を取ってきて、体のことを考えるようになったのかもしれない。

砂糖とガンの関係は?

砂糖は人をウツにする。
砂糖は人をキレやすくする。
砂糖は人を犯罪者にする(かもしれない)。
砂糖は人をドラッグ中毒患者のようにする。
砂糖は人を他の病気(ガン、アルツハイマー認知症)にもさせる。


最後の点については、まだ探求の余地がある。
だが、いつも低血糖症についてアドバイスをもらうmixiのマイミクさんも、砂糖とガンの関係については同意していた。
糖尿病や糖尿病予備軍の人は、ガンの発症率が健康な人より何倍も高く、これについての信頼出来るデータもあるというのだ。
特に、すい臓がんが危ないらしい。
砂糖の摂取によってインスリンを大量に放出することが、すい臓に負担をかけるからだろうか。


スウェーデンの研究チームの調査によると、砂糖のとりすぎと膵臓(すいぞう)がんの関係について研究した結果がある。
それによると、砂糖を多量に含む飲み物や食べ物を多くとる人は、そうでない人より膵臓がんを発症する危険性が高くなるという。
発症の危険性は、以下のように高くなっていた。


砂糖が入ったソフトドリンクを1日2回以上飲む人は、飲まない人に比べて約90%。
砂糖入りのコーヒーや紅茶を1日に5回以上飲む人は、飲まない人に比べ約70%。
クリームつきのフルーツを1日に1回以上食べる人は、食べない人に比べて約50%。


また、砂糖の摂取によって、アルツハイマー認知症のリスクも高まるという。
上記のニュースを含めて、下記のサイトが参考になる。

砂糖と超常現象・霊感

甘いものは脳の栄養であるブドウ糖を供給し、頭の回転を早くする。
だが、それは一時的なものにすぎない。
低血糖症により、オカルト的な能力が出てくる(と思い込む)場合がある。
たしかに低血糖症は、人に霊感や超常的能力をもたらすかもしれない。
だが、それは言ってしまえば、「なんちゃって霊感」なのだ。


低血糖症や脳の栄養素のバランスが崩れると、見えないものが見えたり、聞こえないものが聞こえたりするかもしれない。
だが、それは異常な心の状態なのだと気づかなければならない。
低血糖症になると心が不安定になって、涙もろくなったり感情の起伏が激しくなってくる。
そういう状態は、「感受性が豊かである」とは別なのだ。
決して健全な状態ではないことを、知っておくべきだろう。

ハレとケ

いまの日本では、ハレとケの区別があいまいになっている。
食べるものでも、昔だったらハレの時にしか食べなかったご馳走を、いつでも食べている。
その結果、飽食三昧となって健康が蝕まれ、生活習慣病やメタボやガンで苦しむ人々が増えている。


甘い食物は、むかしから世界中で、祭りの時などの特別の料理として出されていた。
甘いものや辛いものには、人間の気分を高揚させる効果があるからだろう。
うちでは、甘いもの、アルコールは、ハレのときだけにすることにしたい。
旧暦1日・15日には、神棚に供物として酒やお菓子を供える。
その供物のお下がりを捨てるわけにはいかないので。
同じ甘いものを食べるのならば、低GI食品食物繊維が豊富な小豆(こしあんでではなく粒あん)を使ったお菓子とかも良いだろう。

心の健康によい食品・悪い食品

いままで書いたことをまとめると、究極のソリューション(解決策)としては、次のようなことがあるだろう。

  • 砂糖を含んだ食品を食べない。
  • 精製されたデンプンを含む食品を食べない。
  • アルコール・カフェインを制限する。
  • なるべく薬に頼らない。
  • 自然の食品から「心の栄養」にもなる栄養素を摂取する。


砂糖が毒だといっても、人間の食に対する執着は並々ならぬものがある。
なかなか簡単にはやめられないかもしれない。
過去生で霊的修行によってあるていど食のコントロールができていれば別だろうが。


◎悪い食品

  • 砂糖(黒砂糖・きび砂糖など自然の糖類を含む)
  • コンビニフード(弁当、パン)
  • ファーストフード
  • 精製されたでんぷんを原料とした食品(白米、白パン)
  • 食品添加物を多く含む食品
  • 強いカフェインを含む飲料(コーヒー)
  • アルコール
  • タバコ(食品ではないが)


◎良い食品

  • 魚介類(カキ、しらす干、たらこ、すじこ、クルマエビ、イワシ、サンマ、サバ、サケ、マグロ、カツオ)
  • 豆類(高野豆腐、納豆)
  • 海藻類(ひじき、昆布、海苔)
  • ナッツ類(ピーナッツ、アーモンド、ゴマ、ヒマワリの種クルミ)
  • 乳製品(チーズ)
  • 鶏卵
  • 穀類(玄米、胚芽米、雑穀入り米、全粒小麦粉)
  • 野菜(タケノコ、ほうれん草、ジャガイモ、トマト)


良い食品というのは、何のことはない。
むかしから日本人が伝統的によく食べていたものだ。
生田博士の本では、アミノ酸を含む食品として肉類がたびたび挙がっている。
たしかに肉類は必須アミノ酸などを豊富に含んでいる。
だが、同時に不要な脂肪なども摂取してしまうことになり、それがメタボなど生活習慣病(やガン)の要因になる。


また、ヴェジタリアンの人々は、アミノ酸については十分な知識をもつべきだろう。
アミノ酸の不足によって、脳の栄養状態のバランスが崩れることもあるだろうから。
特にヴィーガンのような厳格なヴェジタリアンの場合に要注意だ。
私のようにペスコ・ヴェジタリアン(魚介類は食べる)ならば、それほど問題ではないだろうが。


脳の正常な働きに欠かせないビタミン・ミネラル・アミノ酸については、Excelでまとめてみたので、こちらを参照してください。
行が長いので、2ファイルに分けた。
赤字の部分は、特に低血糖症と関係している重要な部分。
『心の病は食事で治す』を参考にしたほかに、ネット上からの情報も参照している。
Excel表がほしい人にはmixiマイミクさん限定で、メールアドレスを教えてくれれば送ります。
Excel 2000で作っていますが、Excelを開けなければPDFファイルにします。

究極の健康を得るために

一般的にいって、とにかく「不純物」を多く含む食品を多く食べることが、健康の秘訣ではないかと思う。
私が不純物と言っているのは、穀類・砂糖・塩・薬品成分などの精製によって捨てられる部分とか、食物繊維とかだ。
愛する家族を低血糖症から救うのは、一家の主婦の料理の力量にかかっている。


特に小さな子供たちには、砂糖の害が大きいだろう。
子供は親が食べるものを食べ、食の嗜好は親から子へと伝わる。
子供は甘いものが好きなものだが、親たちがまったく口にしなければ、そういうものだと思って育つかもしれない。
そうでなくても、わが子がほしがるものを与えるよりも、体に悪いものを与えないことが本当の愛情ではないか。


スピリチュアル的観点で、心と魂は別のものだと考えている。
心の方は肉体意識とでもいうべきもので、こちらは食べる物によってかなり影響を受ける。
なので、食べるものというのは、健全な心の状態を保つために、かなり重要なものなのだ。
この記事を読むことによって、そのことを理解してもらえれば嬉しい。


『心の病は食事で治す』は、すでに私にとっての「バイブル」になっている。
砂糖の害について書かれた本はいろいろあるが、科学者がこれだけ理詰めで砂糖の害を説いている本は、多くないだろう。
多くの人々にぜひ読んでもらいたい1冊だ。
これで、あなたの人生というか生活が変わるかもしれない。


※この記事を公開するにあたって、mixiマイミクのYさんに原稿をチェックしてもらった。
医療に携わっていて、低血糖症についての情報をいつも日記で書いている人だ。
mixi日記の方でリンクを張って紹介しておくことにする。
線維筋痛症と闘う友だちからも、もちろん紹介の許可を得ている。この病気について、多くの人たちに知ってもらいたいと彼女は言っている。


【参考サイト】


【参考文献】
『心の病は食事で治す』(生田哲、PHP研究所

心の病は食事で治す (PHP新書)

心の病は食事で治す (PHP新書)



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