食健三昧 - ノンフィクションライターの百瀬直也が「食」と「健康」を探求するブログ

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【健康】人間は食べるところのものである(1)

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前にも書いたように、いま川崎にある某大企業の工場に常駐してソフトウエア開発の仕事をしている。
昼休みで、昼食を済ませたばかりのところだ。この工場にはいくつか社員食堂があって、いつも利用しているのは、軽食専門の食堂だ。他のところのように並ばなくても済むというところが良い。
この食堂では麺類やご飯と一品もののおかずを選ぶようになっている。今日選んだのは、白いご飯(女茶碗)、納豆、冷奴(半丁)、そしてヒジキの白和え(人参、コンニャク、豆腐、三つ葉入り)。


自分が本当に食べたいものを食べられるということは、すごく嬉しい。
こういうものを毎日食べていられれば、どんなに良いことか。


粗食・小食・菜食が健康と長寿にとって良いと知ったのは、十代の頃だった。
もっとも、そんなに長生きしたいわけではないのだが。


子供の頃は虚弱体質だったから、どうすれば健康になれるかということについて人一倍探求心があった。
そして東洋医学やヨガの知識も身に付けた。
今日の昼食の中で、不満な点といえば、ご飯が白米ということだろう。まあこれは仕方がない。
家では、白米に麦・赤米・黒米・粟などの雑穀を混ぜている。本当は七部搗き米や胚芽精米が食べたいのだが、家族に頼んでもいつのまにか白米に戻ってしまっている。
また肉を食べないと何度も言っているのに、これもいつの間にか守られなくなってしまっている。また小食なのに量が多く出てくることも問題ある。


玄米は、いろんな理由から、必ずしも現代人の食生活に合っていないと思うので、食べない。
その理由の一つとしては、リンが過剰になってしまうということ。
人間が食べるものでは、カルシウムとリンが一対一になっていることが最も望ましい。
だが、現代人の食べるものは、リンが過剰なのだ。リン酸塩などの添加物がたっぷり入ったコンビニ食品しかり、白砂糖が入った食品もしかり。


だが、そういう欠点を知りつつ、なお玄米食に固持したいという人は、それはそれですばらしいことだろう。
植物の芽は、もっとも栄養素が豊富であり、もっとも気が多く含まれるところだろうから。
実際、玄米を食べていれば白米よりも小食で済む。


粕という漢字をよく見ると米偏に白いと書く。
つまり白米は「粕」なのだ。
粕を美味しい美味しいと言って食べている人たちの気が知れないというものだ。


自分に欠けている栄養素が多く含まれる食物を食べると美味しいと感じるのは、動物の本能なのだ。
たとえばチンパンジーは、ある木の葉っぱには目を向けずに、茎の部分ばかり食べる。
調べてみたところ、その茎の部分にチンパンジーに特に欠けている必須アミノ酸が豊富に含まれていることがわかったという。
飽食の限りを尽くした現代人たちが食べ物を食べて「美味しい」と感じるのは、たんに「習慣の奴隷」になっているにすぎないのではないか。


肉をたくさん食べるための理屈として、「必須アミノ酸が最も豊富だから」と知ったようなことを言う人がいる。
だが、そういう人たちは、その必須アミノ酸を摂取するために過剰な動物性脂肪をとってどんどん自分の寿命を縮めているかもしれないということに気づいていない。


こういうわけなので、自分が本当に食べたいものを食べられるということは、すごく嬉しいことなのだ。
今日食堂で食べたものは、大豆製品が中心だ。
大豆製品は女性ホルモンと似た物質が含まれるのた、きれいになりたい(女らしくなりたい)と思う女性は、たくさん食べると良いだろう。そういえば、私の従兄弟である○川憲一は納豆が好きで、毎日のように食べているという。道理で…。


経験上いえることは、大豆製品は心を落ち着かせるということだ。そういう意味では、野菜の多くも、もちろん同じだ(ニンニクとかは別として)。
また、これはかつて星新一がエッセイで書いていたと思ったが、星氏はたしかお好み焼きとか澱粉質の食べ物が好きで、なぜかというと、心が落ち着くからということだ。
星氏はたしかおとめ座生まれだと思ったが、さすが神経が繊細なおとめ座だと思って感心した。


昼休みが終りそうなので、続きはまた後日に。
何がいちばん言いたいのかというと、人間は、食べるものによって性格や気質や行動の基準が左右されているということだ。



※この記事は、2004/10/15の同題の探求三昧ブログ記事を移動したものです。


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